『7つの習慣 成功には原則があった!』というベストセラー書籍が、日本語に翻訳されてから約17年が経過した現在、スティーブン・R・コヴィー博士が没後1年を迎える2021年に、新たに訳し直された『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』が刊行されました。
今回の再訳にあたり、著名人にインタビューを行った結果、新しい副題である「人格主義の回復」が非常に意義深いとの反応が寄せられました。これは、現代社会の不透明さに直面する中で、人格主義が再び注目を浴びる時代の流れに合致しているということを示しています。また、この副題は、コヴィー博士の本来の意図に合致しており、彼の哲学と思想を伝えるために重要であると考えられています。
コヴィー博士が提唱する「7つの習慣」は、人格主義の基盤となる原理原則に基づいています。時代が変わることによって、「7つの習慣」が変化するのかという問いに対し、コヴィー博士は「いや、これは原理原則なので、時代が変わるからこそ、逆に変わらない軸となり支えとなっていく」と答えました。現代社会が激動を続ける中で、多くの人々が変わらない軸を必要としており、『7つの習慣』が日本でも広く受け入れられた理由は、そのような時代背景にマッチしたものだと言えます。
今回の再訳では、原書に忠実でありながら、日本語としてわかりやすいことが大前提とされました。習慣名も、原書に忠実であると同時に、コヴィー博士が本来伝えたかった意図を生かすように改められました。また、幅広い読者にも理解できるように、現行版よりもわかりやすい翻訳になるよう配慮されました。
最終的に目指されたのは、『7つの習慣』というブランドの浸透よりも、スティーブン・R・コヴィー博士という人物をブランドとして確立することでした。コヴィー博士の名前や思想をより多くの人々に伝えることで、彼の哲学が広く浸透することを目指したのです。
『7つの習慣』は、今後も多くの人々に読んで実践してもらいたいと考えられています。日本国内での販売部数は、まだごく一部に過ぎないとされ、今後10年、20年という長いスパンで、何百万人もの読者が増えていくことが期待されています。そのためにも、よりわかりやすく、身近に感じられる訳文が必要であると考えられています。
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』は、このような目的を達成するために、コヴィー博士の哲学や思想をより正確に伝えるために作り上げられたものです。より多くの人々が読んで実践できるよう、幅広い年齢層に向けた翻訳が行われ、原書に忠実であると同時に、わかりやすい言葉を用いた翻訳が実現されました。
レビュー
「人生が変わりそう。そんな期待を持たせてくれて、実際に行動に移すことができました。」
「小手先のテクニックではなく人格が全て」
「五感への刺激に即反応しないこと、動物的に生きないことを説いている点が注目される」
「他のほとんどのビジネス本は、この本で述べられた部分的な要素をブレイクダウンしたものに過ぎない」