現代広告の心理技術101ーお客が買わずにいられなくなる心のカラクリとは
あなたならどうしますか?ちょっとだけ、考えて欲しいのですが、、、
あなたは、寝具を販売するビジネスをしているとします。
そして、あなたは最近仕入れた新商品をたくさんの人に買ってもらうために、折り込みチラシを打とう考えています。その新商品とは、一流大学の教授と一流企業の研究機関が共同開発した100%ダニの侵入を防止する”枕カバー”です。価格はなんと980円です。
さて、あなたならどんなチラシを作りますか?
・100%ダニの侵入を防止するという商品の効能をアピールしますか?
・一流大学の教授と一流企業の研究機関が共同開発をアピールしますか?
・それとも、980円という価格の安さをアピールしますか?
商品のどのポイントをアピールにするにしろ、もっと楽に売る方法があります。
それは、商品をアピールする前に次のようなネガティブな情報をチラシに書いておくのです。
「実は、2年間使用した枕の重さの10%は、ダニの死骸とその排泄物だと知っていましたか?
実はあなたの枕カバーには、何千、何万匹というダニがいます。そのダニはどんどん卵を生み続けます。ダニの数は増えるだけではありません。そのダニは糞を撒き散らしたり、そのまま死んでいくダニがどんどん増えていきます。しかも、それは日に日にそれはヒドくなっていきます。
つまり、あなたは、毎晩ダニのトイレの中で眠っているのです。そして、残念なことに、どんなに洗濯してもダニの侵入は防げません。」
そうやって恐怖心を煽ったところで、、、次のように商品の話に移るのです。
「でも、大丈夫。ダニの侵入を100%防ぐ枕カバーというのがあるんです。これは、一流大学の教授と一流企業の研究機関が共同開発したもので、しかも、値段は1000円もしません」
さて、どうでしょうか?
このように人が持つ恐怖心を煽れば、モノは売れやすくなります。普通に商品の特徴をアピールして販売するよりも、人が本来持つ心理や感情を利用する方が圧倒的に強力なのです。
これが、「現代広告の心理技術101」で紹介されている消費者心理の原則の1つ、「恐怖を利用して売る」という方法です。(悪用は厳禁です。ウソをついたりして恐怖を植え付けるのではなく、あくまでも事実に基づいて恐怖を利用する程度に止めましょう)
これは消費者心理を利用した集客テクニックのごく一部に過ぎません。
本書「現代広告の心理技術101」には、このような効果実証済みの集客テクニックが数多く紹介されています。
もちろん、本書のアイデアをすべてを試す必要はありません。すぐには実践できないアイデアもあるでしょう。でも、可能だと思える二つか三つを試してみてください。きっと、あなたに驚くような結果をもたらしてくれるでしょう。
レビュー
・良かった。広告で見て購入し、効果的だった。
・なるほどと思える内容で参考になった。
・内容は悪くないが、アメリカの言い回しや価格に釣り合わないと感じた。初心者には解説不足。
・広告の心理技術の本だと思ったが、内容がわけが分からず失望。アメリカ人の視点に適応できない。
・噂通りの製品であり、消費者心理をうまくとらえた戦略について記載されている。営業や企画に役立つ。
・キャッチコピーに関する良書で、広告やスキル向上を望む人に役立つ。
・期待したほどの新しい発見はなく、途中で読むのをやめた。
・本の内容は良いが、視覚的な要素が欠けているためイメージしにくい部分もある。