マネーロンダリング

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マネーロンダリング

香港在住もぐりのコンサルタント・工藤をある日、美しい女・麗子が訪ねる。「五億円を日本から海外に送金し、損金として処理してほしい」彼女の要求は、脱税の指南だった。四ヶ月後、麗子は消えた。五億ではなく五十億の金とともに。すぐに工藤は東京へ。麗子と五十億の金はどこへ?マネーを知り尽くした著者による驚天動地の金融情報小説。

レビュー

・金融に関する情報がフィクションの中に織り込まれ、あながち実際に行われていても不思議では無いのかも。ストーリーの展開もなかなかワクワクする。

・マネーロンダリングの規制、からくりは勉強になる。ストーリーは刺激的。一晩で一気に読みました。

・マネーロンダリングと事件。全く先が読めない。2000年前後の話だが、今読んでも十分おもしろい。

・橘玲さんの本はたくさん読みましたが、小説は何故だか避けていました。ちょっと試してみたら小説まで面白いだなんて…

・物語そのものは、とても面白かったです。ただ、麗子のキャラクター設定が非現実的。美貌ありきのストーリーに無理やりさを感じつつも、やっぱり男性の気持ちって、そんなもんなんでしょうか…。

・マネーロンダリングに関わるあれこれがサスペンス小説で語られます。が、海外での口座開設とか私書箱でどう受け取るとか必要なのはわかるけど枝葉の解説が数十ページも続くと理解できないままいつの間にか文字だけを追ってしまっている事に気づきちょっと戻ってまた読んで・・・

・マネーロンダリングの基礎知識を学べる。現在の状況はわかりませんが、当局による締め付けが強化されているものと思われます。ストーリーも先が気になり、一気に読めてしまうと思います。

・多少の知識があるとより深く楽しめる。登場人物の設定など現実離れした感もありますが、その辺も含めて小説として味わうといいです。

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